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「LockBit 2.0」のランサムウェア攻撃が拡大中

 株式会社Kaspersky Labs Japanでは、8月6日、暗号化型ランサムウェア「LockBit 2.0」について同社ブログ記事で解説をしている。
解説文は、以下の通り
 同社によると、LockBitグループは顧客(実際の攻撃者)にインフラとマルウェアを提供し、支払われた身代金の一部を受け取る「Ransomware as a Service」(RaaS)モデルを採用、ドメインコントローラーを通じたローカルコンピューターへの感染を自動化したことを宣伝している。

 Bleeping Computerは、ランサムウェア「LockBit 2.0」を使用した攻撃について、攻撃者はネットワークへのアクセス権を入手しドメインコントローラーに到達した後、ネットワーク上でLockBit 2.0を実行、ユーザーのグループポリシーを新規作成してネットワーク上の各デバイスへ自動プッシュし、まずはOS内蔵のセキュリティメカニズムを無効化、続いて別のポリシーがランサムウェアの実行ファイルを起動するスケジュールされたタスクをWindowsコンピュータ上に作成すると解説している。

 Bleeping Computerにて引用されているリサーチャーのVitali Kremez氏によると、LockBit 2.0はWindowsのActive Directoryを使用してLightweight Directory Access Protocol(LDAP)クエリを実行しコンピュータのリストを入手し、続いて暗号化されるコンピュータ上で警告が発動しないようユーザーアカウント制御(UAC)を回避してサイレントに実行するという。

 ブログ記事ではLockBit 2.0について、グループポリシー経由の拡散を自動化した史上初のランサムウェアであるとし、またネットワークに接続する全プリンターから身代金要求メッセージを印刷するという特徴を示しているとのこと。

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