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9.292026
医療現場で増えるMDM課題とは?
端末管理を「安全」と「省力化」の両面から考える
病院やクリニックでは、業務のデジタル化に伴い、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど、さまざまな端末を利用する機会が増えています。
一方で、端末が増えれば増えるほど、情報システム担当者の負担も大きくなります。
特に医療現場では、患者情報をはじめとする重要な情報を扱うため、一般企業以上に厳格な端末管理とセキュリティ対策が求められます。
そこで注目されているのが、MDMです。
MDMとは
MDMとは「Mobile Device Management」の略で、スマートフォンやタブレット、PCなどの端末を一元管理する仕組みです。
MDMを導入すると、管理者は複数の端末に対して、設定変更やアプリ配布、セキュリティポリシーの適用などをまとめて行えるようになります。
例えば、
– パスワードルールの統一
– 業務アプリの一括配布
– OSやアプリの更新管理
– 不要なアプリの利用制限
– カメラやUSBなど特定機能の制御
– 紛失時の端末ロック
– 遠隔からのデータ消去
といった対応が可能です。
端末台数が少ないうちは手作業でも対応できますが、50台、100台、数百台と増えてくると、個別管理では限界があります。
医療現場で特に問題になりやすいポイント
医療機関では、一般企業とは少し異なるMDM運用上の難しさがあります。
まず一つ目が、24時間稼働です。
病院では夜間や休日にも職員が勤務しているため、「端末が使えない」「ログインできない」といったトラブルが業務停止に直結する可能性があります。
二つ目が、異動や退職への対応です。
医師や看護師、事務職員などの配置変更が多い組織では、利用者変更に伴うアカウント設定や端末設定が頻繁に発生します。
三つ目が、紛失や盗難対策です。
業務用スマートフォンやタブレットを院外で使用する場合、端末紛失時に迅速なロックやデータ消去を行える体制が必要になります。
そして四つ目が、情報システム担当者の負担です。
医療機関では、必ずしも大規模なIT部門があるとは限りません。
少人数の担当者が、ネットワーク、PC、システム、アカウント、セキュリティなどを兼務しているケースも少なくありません。
そのため、MDMを導入するだけではなく、「誰が運用するのか」という点も非常に重要になります。
MDMだけでは十分ではない
ここで注意したいのは、MDMを導入すればすべてのセキュリティ課題が解決するわけではないということです。
MDMは主に端末管理の仕組みです。
一方で、医療機関が直面するサイバー攻撃やランサムウェア、情報漏えいなどに対応するためには、別の対策も必要です。
例えば、
MDM
+
EDR・ウイルス対策
+
バックアップ
+
アカウント管理
+
多要素認証
といった形で、複数の対策を組み合わせることが重要です。
特に近年は、ランサムウェア攻撃によって病院のシステムが停止する事例も発生しており、「侵入させない」だけではなく、「侵入された場合にどう復旧するか」という視点も必要です。
今後は「製品導入」より「運用まで含めた対策」へ
医療機関のIT管理で今後重要になるのは、単に製品を導入することではありません。
導入後に、
「設定は適切か」
「更新漏れはないか」
「異常が発生していないか」
「バックアップは正常に取得できているか」
「トラブル時に誰が対応するのか」
まで含めて考える必要があります。
特に専任のIT担当者が少ない医療機関では、外部事業者による運用支援や監視サービスを利用することで、担当者の負担を減らすことができます。
医療機関のIT環境を一度整理してみませんか
医療現場のデジタル化が進む一方で、端末管理やセキュリティ対策が後追いになっているケースは珍しくありません。
特に、
– 管理するPCやスマートフォンが増えてきた
– 誰がどの端末を利用しているか把握しにくい
– 退職者や異動者のアカウント管理に不安がある
– ウイルス対策はしているが、ランサムウェア対策に不安がある
– バックアップが本当に復旧できる状態か分からない
– 情報システム担当者の負担が大きい
という場合は、MDMを含めたIT運用全体を見直すタイミングかもしれません。
ウイルネットでは、医療機関や企業向けに、端末管理、セキュリティ、バックアップ、サーバー・クラウド環境などを含めたITインフラのご相談を承っています。
単なる製品導入ではなく、現在の運用状況や課題を確認しながら、必要な対策を整理することも可能です。
「何から始めればよいか分からない」という段階でも構いません。
医療機関の端末管理・セキュリティ対策について、ご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。
執筆・監修:株式会社ウイル 執行役員 岸本 静樹
編集協力:生成AI


